基礎問題精講は数学・化学の基礎固めとして非常に優れた教材ですが、到達できるレベルは学力によって異なります。
目次
基礎問題精講での共通テスト対策について
- 学力がある程度ある場合:基礎問題精講を完璧に仕上げることで共通テストで6~7割程度の得点が可能です。特に基礎力がしっかりしている進学校の生徒であれば効果的です。
- 基礎力が不足している場合:4割前後の得点になることもあります。この場合は基礎問題精講を繰り返し解いて基礎を固める必要があります。
共通テストで8~9割以上の高得点を目指すには、基礎問題精講だけでなく、応用問題や過去問対策が欠かせません。
基礎問題精講の効果的な使い方
基礎問題精講を最大限に活用するためには、以下のステップで取り組みましょう。
- 例題を完全に理解する
問題の答えを暗記するのではなく、解説を丁寧に読み、問題を解く過程をしっかり理解します。 - 繰り返し解く
1度解いただけでは知識は定着しません。最低でも3周は繰り返し、間違えた問題は解き直しを徹底しましょう。 - 苦手単元を重点的に復習する
苦手な単元は何度も繰り返し解き直し、解説を読み込んで理解を深めます。 - 時間配分を意識する
共通テストでは時間内に解き切ることが重要です。基礎問題精講を解く際も、制限時間を設定し、効率よく解く練習をしましょう。 - 他の教材と併用する
基礎問題精講だけでは共通テスト対策として不十分です。- 共通テスト対策問題集:実践形式の問題で時間配分の練習をする。
- 過去問:本番に近い形で解くことで、共通テストの出題傾向に慣れる。
基礎問題精講の次のステップ
基礎問題精講を完璧に仕上げたら、次のステップに進みましょう。
数学の場合
- 標準問題精講:標準的な問題から応用レベルへステップアップします。
- 重要問題集:発展的な問題に取り組み、応用力を養います。
- 共通テスト過去問:過去問を解き、時間配分や出題形式に慣れる練習を行います。
化学の場合
- 重要問題集:基礎から発展まで幅広い問題を網羅し、理解を深めます。
- 化学の新演習:高レベルの問題に挑戦し、実力を強化します。
- 共通テスト過去問:理論・無機・有機の総合力を鍛え、実戦力を高めます。
基礎問題精講での学習計画例
学習者のレベルに応じて、具体的な学習計画を立てましょう。
既習者向け
- 1日6題を目安に取り組み、3ヶ月半で7周を目指します。
- 最初は「精講 → 基礎問 → 解説」の順で理解し、復習時は「基礎問 → 解説」で進めます。
初学者向け
- 映像授業や講義型参考書と併用し、1日3題を目安に進めます。
- 1ヶ月で5周を目標とし、各単元ごとに繰り返し解くことで知識を定着させます。
まとめ:基礎問題精講の効果とその限界
基礎問題精講は数学・化学における基礎固めとして非常に優れた教材です。しかし、共通テストで高得点を取るためには、応用問題や時間配分の対策が欠かせません。
- 到達可能なレベル:基礎問題精講を完璧に仕上げれば、共通テストで6~7割程度の得点が狙えます。
- 高得点を目指すには:標準問題精講、重要問題集、過去問などを併用し、基礎力+応用力をしっかりと養いましょう。
計画的な学習と繰り返しの演習によって、着実に共通テストの目標得点を達成できるよう進めてください。